発育スピードの速い子供は、上下のあご骨のバランスが整いやすくなっています。しかし成長過程において指しゃぶりや口呼吸などの口腔習癖が影響を及ぼし、かみ砕く力や話をするのに機能的な問題が発生する場合があります。
さらに先天性欠如歯や埋伏歯などがあるかもしれません。これらは早期発見により適切な処置が施せます。
つまり子供の頃から矯正歯科を開始することで、早期発見もできるかもしれません。また、子どもの矯正治療にあたり、口腔内を定期的に確認できることから、虫歯や歯周病などの歯科疾患の予防も可能です。
しかし子供の成長過程において矯正治療を始めるタイミングに悩む親御さんも多いのでは、ないでしょうか?子供の矯正治療のタイミングは2つ。
① 前歯部叢生の改善(前歯のガタつき、反対のかみ合わせを治す治療)
② 上下顎骨のバランスを整える(将来歯をよりよく並べるための顎骨の成長誘導)
③ 習癖のある場合、口腔周囲筋を整える治療
・保定期間(並べた歯を維持する装置を使用する期間): 約1年
・来院間隔: 歯を動かしている間は基本的に1か月に一回
・保定処置中は2~3カ月に一回 (経過観察の場合は、3~4カ月に一回)
当院では子どもの矯正歯科において床矯正とマウスピースの治療をご提供しています。
おとなの矯正治療では噛み合わせや口元の改善などを目標に歯並びを矯正します。歯の嚙み合わせが悪いと咬む、のみ込み、話す、呼吸するなどの機能が低下し、健康への影響ももたらします。歯を支える骨(歯槽骨)や、レントゲン検査をして歯肉が健康な状態であれば、20代だけではなく40~60代でも成人矯正治療は可能です。
① 歯の全体的なガタつき、出っ歯、反対咬合を治す治療
② 治療によっては、抜歯を伴ったりします。
・保定期間(並べた歯を維持する装置を使用する期間): 約1年~2年
・来院間隔:歯を動かしている間は基本的に1か月に一回
・保定処置中は2~3カ月に一回 (経過観察の場合は、3~4カ月に一回)
頭とお口の成長のバランスの分析が必要なため、レントゲン撮影が必須となります。当院では、矯正治療用のレントゲン機器を完備しておりますので、その場でレントゲン撮影が可能です。
患者様 | 初診時・15才・男性 |
主訴 | 乳歯が残っているのでどうにかしたい |
全身的既往歴 | 特記事項なし |
現症 | 右上E残存、動揺1度あり。12先欠しており、22に関しては、矮小歯となっている。 |
歯科的既往歴 | 小学生の時に、矯正の1期治療を行い、その後人工歯付きのリテーナーを使用している。 |
治療内容と期間 |
①全顎的な矯正治療・・・期間2年 ②メリーランドブリッジ・・・期間1か月 ③ラミネートベニア・・・期間1か月 |
治療費用 |
①矯正治療・・・650,000円+消費税65,000円の715,000円 ②メリーランドブリッジ・・・1歯120,000円×2=240,000+消費税24,000円の264,000円 ③ラミネートべニア・・・1歯120,000円+消費税12,000円の132,000円 |
リスク副作用 |
①矯正後の後戻り・・・リテーナーを使用することにより、後戻りの防止 ②補綴物の脱離・・・就寝時の咬合干渉を防ぐため、矯正用のリテーナーを就寝時にも使用 ※1,2の欠損に関してはインプラントも検討したが、年齢が若いため、骨の成長などを考慮し、ブリッジにて補綴した。 |